海水フレーク製氷機
2つの用途に使えます。
①海水スラリー(魚の予冷用)
②船舶ソルティス(ソルトアイシング)

海水フレーク製氷機で作るアイススラリー
鮮度維持に自由な温度設定(-1〜-1.5℃)
海水濃度(%) | 0 | 1 | 1.5 | 2 | 2.5 | 3 | 3.5 |
凍結点温度(℃) | 0 | -0.8 | -1.2 | -1.6 | -2.3 | -2.4 | -2.8 |
世界各地の海水濃度=3.3〜3.4%
スラリーアイス鮮度維持
上記、塩濃度表により凍結点は海水だけの場合、約-2.7℃ です。この温度のスラリーアイスに魚類を浸漬するとほとんどの魚種で緩慢凍結してしまいます。これでは味が落ちてしまうので上表により、魚が凍結しない海水濃度で製氷する必要があります。注意点:スラリーアイスから氷分だけすくい取ると塩水は抜け落ちるため0℃近くの氷となります。
ソルトアイシング凍結法
魚介類の凍結に使用する場合は下表にて濃度調整した塩水を準備し原水タンクに供給して下さい。(23%濃度の食塩水を作り-21.2℃の氷を作ることも可能です。)例:カツオ船に搭載されているブライン液は食塩を材料として飽和塩水で製氷します。漁獲後すぐに浸漬凍結されます。この時の凍結品は「ブライン一級冷凍」と言われ最高品質となります。弊社製氷機ではこの濃度の塩水でも凍結しますので-21.2℃の氷ができます。この氷を使用して凍結に使用可能です。氷の持つ潜熱で温度を長時間維持できることから、さらに高品質の凍結法となります。ブラインと異なり氷が残っている限り同温度を維持可能です。
(ブラインとは塩水など不凍液のことを言います。)
塩水の濃度と凍結点(注:水と食塩だけの混合液)
海水濃度(%) | 0 | 4.3 | 7.0 | 11.0 | 20.0 | 23.1 |
凍結点温度(℃) | 0 | -2.6 | -4.4 | -7.5 | -16.6 | -21.2 |

製氷機内部

Slurry ice スラリーアイス(非凍結予冷)

Saltice ソルティス(ソルトアイシング)
設定条件
1. 製氷量は供給される水温と外気温度によって変化します。(季節により+/-15%程度増減します。)
2. 標準電源は3φ-200/220Vですが、オプション選択380V, 400V, 440Vが可能です。
3. 標準仕様は陸上設置、屋内仕様となります。船舶搭載及び屋外仕様も選択可能です。
4. 原料水は海水のみの場合か濃度調整食塩水を使用します。
仮に日産3トンの製氷機であれば3トンの海水、または使用される濃度に合わせた同じ3トンの塩水か濃度調整塩水が必要となります。例えば、-7℃の氷が3トン必要であれば、上記表から約10%濃度となり 3ton x 0.9 = 2.7ton の水と3ton x 0.1 = 0.3ton の食塩をタンクで混合し、これを製氷原水タンクに供給します。
5. 蒸発器は直接膨張式です。R-404AまたはR-410Aが選択可能です。

ソルティス(-21℃)

スラリーアイス(-1℃程度)
標準仕様
必要冷凍能力(kW)は、清水基準でET.-25℃ CT.+35℃ 原水温15℃ の値です。
型式 | 製氷能力 | 必要冷凍能力 |
船舶搭載型は 末尾にMを追加 |
ton / 24h | kW |
WB-100S | 1 | 6.5 |
WB-200S | 2 | 11.0 |
WB-300S | 3 | 16.5 |
WB-500S | 5 | 27.5 |
WB-700S | 7 | 38.5 |
WB-100FS | 10 | 55.0 |
※製氷能力は清水時の能力です。濃度調整食塩水ではこの数値より低下します。
(塩濃度23%時製氷量は約65%に低下します。)
※機器の仕様は予告なく変更する事があります。
標準仕様 | 電源 | 3φ-200V/220V-50/60Hz |
金属部 | 直接膨張式 材質SUS304(付帯機器は除外) | |
蒸発温度 | -25℃ ~-55℃ 自動調整式 |
|
冷媒 | R-404A・R-410A | |
使用原水 | 海水または食塩混合水 | |
設置場所 | 屋内仕様 |
特殊仕様 |
異電圧対応(380V,400V,440V) |
屋外設置・船舶搭載用 |